読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

へっぽこ千早P的オタク生活

気に入ったアニメ、漫画、ゲームの感想、最近ドハマり中のアイマス関連の話など、ヲタクな話題を思いつくままに綴るチラシの裏的ブログ

漫画の話 ~兎が二匹②(完)~

  前置きで書きたいことはいろいろあるんですが、ちょっと取り上げる漫画的にそういう気分になれないものがあると言いますか……ふざけた話はちょっと次回にまわしまして、前回に引き続き漫画のお話をさせていただきます(´・ω・`)

 今回は、つい先日発売されました『兎が二匹』の最新刊。

 すれ違いを重ねた二人の物語が完結します。

 一巻の感想は↓からどぞー(´・ω・`)

漫画の話 ~兎が二匹①~ - へっぽこ千早P的オタク生活

 

兎が二匹 2 (BUNCH COMICS)

兎が二匹 2 (BUNCH COMICS)

 

 ※下記のキーワードにピンとくる方はオススメ

・恋愛(?) ・暴力表現あり ・男女同居モノ

広島弁の女の子 ・ホームドラマ ・鬱

 
 
 前回同様、ネタバレしなきゃ何も語れない!汗
 今回の記事は読んでない人は、今回の記事はスルー推奨です汗
 というか少しでも気になったら読んでみて下さい(`・ω・´)
 
 
 
 
 
……大丈夫です?
 
では↓からどうぞ
 

 

あらすじ

 祭りの夜、ついにすずが不死の身体である事実をついに知ってしまったサクだったが、それでも彼は二人で生きていくことを望む。
 そのために自分に何が出来るだろうと考えたサクは、すずを無理やりに広島旅行へと誘うのだが、そこはすずが死を強く望むようになる大きなきっかけができた地だった……。
 「……辛かったね」
 サクの優しい言葉に我慢が限界に達したすずは、ついに全てをを語り、その上でサクはすずを受け入れる。
 それから数年が過ぎ、二人の距離はぐっと近づいていた。
 お互いを想う気持ちもどんどん強くなるが、互いの幸せを願うが故に二人の気持ちは少しずつすれ違っていく。
 すずはサクの幸せのためにサクに嫌われることを決意し、そして物語は始まりへと至る……。
 
 
 

物語の着地点

 短編漫画から連載連載作品へと再浮上させた物語を、果たしてどうやって着地させるのかと期待してましたが、いやお見事としか言いようがない。
 お見事だったんだけど……形は違えど、やっぱりたどり着いた先は『いつまでもいつまでも続く』だったのは、切なくて寂しい(´・ω・`)
 少しだけ、ほんの少しだけ希望が残されたのが、救いといえば救いなのかなぁ。
 

昭和、広島ときたら……

 前半ではすずの過去が語られます。
 すずを慕う少女、花子との触れ合い。
 化け物扱いされることを恐れ、友達のままでいたいがために、東京行きの誘いを断ったすず。
 そして原爆が投下。
 花子は死に、彼女が広島に来た理由が自分のためだったことを、すずは叔父の口から聴かされます。
 これがきっかけで『自分がいなければ』『自分といれば不幸になる』と自分を責めるようになったわけですが……これはきつい汗
 コーヒーが苦手というのも、味だけでなくて、花子のことを思い出してしまうからだったのかなぁ、と。
 

自殺ほう助を課した真意

 一巻の感想にて、すずの突き放すような態度は、『自分と離れて(もしくは自分が死ぬことで)、サクに人並みの幸せを手に入れてほしい』という願いからくるものだったりするのかなー、なんて書いてましたが、この辺は我ながらいい読みをしていたなと。
 これまでのように、少しずつ周囲の時の流れから置いていかれ始めている自分。
 自分のために骨董店を続ける葉子。
 自分のために、珈琲店開業の夢を捨ててまで、骨董店を続ける決意をするサク。
 周囲の優しさが、かえって彼女を苦しめます。
 これまでずっと抱えてきた『自分さえいなければ』という思いが、再び顔を覗かせるわけですね。
 だからせめてサクだけは、自分と離れて幸せになってほしいと願います。
 だからこそ、サクが絶対にしたがらないこと、『すずの殺害』を敢えてさせることで、自分のことを嫌いになってもらおうとします。
 

希望というより呪いに近い

 そして物語は、一話の続きへ繋がります。
 自暴自棄となったすずを回収する、研究者の間戸。
 ずっとすずを研究対象としてきた彼の口から、すずの不死の身体はウイルス疾患によるものだったことが明かされます。
 地味にこの『中国地方の大型魚』ってのも奏多、気になりm(削除
 そして、自分の体質が性行為や輸血で感染する可能性がある、という思いがけない事実を聞かされ、すずは研究所を脱走するわけですが……うーん、血液感染と考えるよりかは、ヤることヤってたのかなと汗
 葉子さんに「サクの遺体が見つかってない」と聞かされた時のすずの心中はどんな気持ちだったのかなぁ、と考えさせられますね(´・ω・`)

 間戸が伝えた事実は、すずにとっては希望というよりも、不死の身体と同様に呪いのようなものだったんじゃないかなと。

 自分と同じ身体になる確率が0.01%でも存在する以上、不死でなくなる手段があっても、もうすずは死ねません。
 彼女は一人で残されることの辛さをこれまでずっと味わってきたんですから。
 サクの幸せを願い続けた彼女ですから、自分のせいでサクが不死になり、不幸になるのだけは見過ごせない。
 日本中を探して、それでも遺体が見つからなくても、既に生き返って何処かで自分を探しているかもしれない。
 今は生き返っていなくても、いつかは再生するかもしれない。
 死体が見つかるか、生き返ったサクに会うまでは、物語は『いつまでも、いつまでも続く』んです。
 つか死体が見つかっても、いつか再生する可能性がある以上は……ってそこまで考えるのは流石に捻くれてるか汗
 

サクの気持ち

 サクがすずの死を悲嘆して後追い自殺したわけじゃ無かったというのはよかった……彼なりに、前を向こうとしてたんですね。
 すずがまた生き返るかも知れないから自分は少しでも長生きをしたいと、ビデオの中でサクは語ります。
 もし自分が生きている間の再会が叶わなかったとしても、楽しかった思い出を形にして残すことで、すずには笑顔で生き続けてもらうことを望んだんですね。
 死んであの世で一緒になることじゃなく、 自分と過ごした時間を楽しかった思い出として生き続けて欲しいと願っていたってのがまたなぁ(´・ω・`)
 

それでもいつかはなぁ……

 物語の冒頭に、夏は辛い、何を見ても聞いても嫌なことばかりを思い出すと言ったすずの中に、サクと行った動物園の記憶、飲んだアイスコーヒーの思い出が残っていたのは、サクのそんな望みが少しだけ叶ったのかな、と。
 
民宿の主の問いかけに対して浮かべた笑みと、ビデオの中でサクに向けて浮かべた微笑みの対比がまたキツイ……汗
 
 『時間だけはいくらでもある』とすずが呟いた後、海底の描写に添えられた吹き出しの三点リーダはこれどうなんでしょ……(どういう形になっているであれ)サクの存在を表しているものだと信じたいところ。
 いつかサクが生き返って再会する形であれ、すずがサクの亡骸を見つける形であれ、すずのーー二人の物語が終わることを願わずにはいられませんです、はい。
 

表紙とカバー裏

 一巻、二巻ともに表紙に描かれるブランコに乗った二人の姿。
 ふと気付いたんですけど、ブランコって何度も何度もすれ違い続ける遊具ですが、乗り続ければいつかは同じ振れ方になるんですよね。
 でもどちらの表紙も、片方がブランコを離れてしまっている。
 こうなるともう、永遠にすれ違ったまま、片方は取り残されてしまうと……いや奏多の勝手な解釈ですがね?汗
 カバー裏も見てみますと、似た感じの浜辺を一人歩く、サクとすずの姿。
 すれ違い続ける、という言葉を連想させる要素がどうにも多いだけに、幸せな結末をどうにもイメージ出来ないのが切ないというか辛いというか……汗
 でも後書きの最後のページ、手を繋いだ二人の絵が、未来のサクとすずだったらいいなぁ(´・ω・`)
 

というわけで

 長々と感想を綴ってみましたが……うん、ホントやるせないなぁ(´・ω・`)
 短いけれど、心に残る作品です。
 あらすじにもありますが、終わ"ら"ないんじゃなく、終わ"れ"ない純愛物語
 人を選ぶところはあるかもしれませんが、それでもいろんな人に読んでもらいたいですね、コレは。
 ほかの人の感想なんかも奏多、気になります!(`・ω・´)
 
 長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!
 ……次回はいつものちゃらんぽらんな記事にしたいなぁ汗
広告を非表示にする